実写版『美女と野獣』(2017年4月公開)といえば、歌と映像がとっても素敵な映画ですよね。
そして何と言っても主演のエマ・ワトソンが美しい・・・!!
ビル・コンドン監督も「ベル役に即座に思い浮かんだのはエマ・ワトソン」と話しているように、まさに適役だったと思います。
さて今回は、
エマ・ワトソンは、実写版のベルをリアリティのある人物像にするために「どのようにしてベルを作り上げてきたのか」について紹介していきたいと思います。

シンデレラ役のオファーを断った理由も紹介するよ!
『美女と野獣』の大ファンだった
実はエマ・ワトソン、4歳のころからアニメ版の大ファンでずっとベルに憧れていたそうなんです。
そんな大好きなベルを演じるにあたり、大事にしてきたことは
『ベルのもともとの性格は変えずに、ベルの中にある現代的な要素を引き出す』ということ。

実写化で、キャラクターの性格が変わってしまうことってたまにありますよね・・・
さらには制作陣にアイデアを出しながら、オリジナルシーンを追加したり、設定を変更したりすることで、ベルをより知的で現代的なキャラクターに作り上げることができたとのこと。
さて、エマ・ワトソンは実写版ベルをリアリティのある人物像にするために、どんなアイデアを出してきたのでしょうか。
エマ・ワトソンが考えたアイデアとは?
ベルを「発明家」に設定
ベルが本好きというのは、一体何のために?
エマ・ワトソンは疑問を持ち、ベルに職業を設定することにしたそう。
制作陣と話し合った結果、父モーリスの職業を発明家から芸術家に、ベルの職業を発明家として描くことにしたそうです。
そしてアニメ版にはない『ベルが洗濯場で洗濯機のようなものを発明して洗濯している』というオリジナルシーンが付け加えられました。
このシーンにエマワトソンは、こんなバックストーリーの意味を込めたとのこと。
『発明品によって家事の時間を短縮し、読書に没頭する時間を確保、さらには少女に字の読み方まで教えている』
自分なりの視点を貫くというベルの反抗的な冒険心が大好きなそうです。

人と違う視点を持つことで、新しいものを創り出すなんてまさに発明家ですね!
衣装も現代的に動きやすいデザインに
「バレエシューズを履いて走り回るのは、アニメの主人公にはできても現実的には無理ではないか?」
エマ・ワトソンはデザイナーと話し合い、衣装を動きやすい実用的なデザインに変更または工夫を凝らしたそうです。
- バレエシューズをブーツに
- コルセットは動きが妨げられるため、柔軟なボディスーツに
- 馬の乗り降りを難なくこなせるようハーフパンツを履くことに
- 発明家のベルがいつでも工具を持ち歩けるようスカートにポケットを付けた
冒頭の「朝の風景」を歌っているシーンでは、ポケットにパンを入れてポケットを活用していました。
担当したデザイナーによると、原作『美女と野獣』の18世紀のフランスのファッションは、腰回りにポケットを下げるのが一般的だったので、それを参考にデザインしたそうです。
ベルと野獣の共通点をより明確に
2人が惹かれ合うきっかけをより深く描く
エマ・ワトソンは野獣役のダン・スティーヴンス、監督の3人で話し合い『ベルと野獣がお互いに惹かれていく様子を現実世界のようにリアルに描く』ために、2人の共通点をより明確に描くことにしました。
- 孤独感・喪失感を持っている
- それぞれ幼い頃に母親を亡くしていること
- 読書家
この共通点を明確にするために、魔女からの贈り物はアニメ版では【一輪の薔薇と鏡】でしたが、もう一つの贈り物として【本】が追加されました。
その本は「手をかざして行きたかった場所を思い浮かべるとその場所へ飛んで行ける」というものです。
そのシーンにより、似たような過去を持った2人はお互いを理解し合い、心の傷を癒そうとするといった様子が、実写版では丁寧に描かれていました。
アニメ版の図書室のシーンが大好きだったエマ・ワトソンは「いつか自分にも『この図書室すべてが君のものだよ!』と言ってくれる人が現れるといいな」と空想していたそうです。
シンデレラ役のオファーを断っていた
(既にご存じの方も多いかもしれませんが・・・・・・)
実はエマ・ワトソンは『美女と野獣』ベル役のオファーを受ける前に、2015年公開の映画『シンデレラ』の主役のオファーを断っていたんです。
※リリー・ジェームズがその後オーディションでシンデレラ役を勝ち取りました。
女優なら誰しもが憧れる役をなぜ断ってしまったのでしょうか。
シンデレラのキャラクターに共感できない
断った理由についてエマ・ワトソンは
シンデレラのキャラクターには共感できないため、私が演じるキャラクターではない。
もっと何か、刺激をくれるような部分が欲しかった。
実写版シンデレラのキャラクターは勇敢なベルと違って、どちらかというと「困難に立ち向かう」というより「苦難を耐え忍ぶ」という感じですもんね・・・
フェミニストのエマ・ワトソンにとっては、そういう部分が共感できなかったのかなと個人的に思いました。
女性の権利を尊重し、女性に対する不平等の解消を唱える人。
▼シンデレラ役を勝ち取ったリリー・ジェームズについての記事はこちら。

おわりに
『美女と野獣』を実写化する上でビル・コンドン監督が注力したことは「物語をリアルに描くこと」だそうです。
多少アニメ版とは設定が変更されている部分もありましたが、ほぼ忠実に作られていて、むしろアニメ版より説得力があるようにも感じました。
リアリティな人物像になるようエマ・ワトソンらが考えながら演じてきた成果でしょうね。
まだご覧になっていない方、もう一度みたい方はU-NEXTがおすすめです!
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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